勤め出して、ほぼ十五年になります。この十五年の間に、何を誇れるようになったのか。何を達成したと言えるのか。私に言えるのはこれだけです。
「そこそこの給料をもらっている」
本書より引用
グサっときました。
主人公に対して、発明家であり企業家のマックス老人がアドバイスする形式で話が進んでいくので、とても読みやすいです。
このブログでは私が本を読んで、考えたこと、変わったことを紹介していきます。
なんとなく生きてきた自分に必要なのは、最初の仕事から変更して、成り行きを見守ってみること
考えてみると、社会のことなんて知らない高校生の時に、成績の得意な科目と、なんとなくのイメージで文系か理系か決め、大学と学部を決め、大学の先輩の就職先を参考にしながら、就活をする。それで転職がまだまだ珍しい日本で、新卒で入社する会社を選ぶって、かなり怖い事ですよね。
私は自分が何をしたいのか、真剣に考えたのはアラサーになってからです。それまではなんとなく塾に行って、自分が入れる大学に入って、一部上場企業の総合職に滑りこめてラッキー♪みたいな感じで生きてきました。
本当に何も考えずに生きてきた事に驚きますね(汗
じゃあ自分は何をしたいのか?
せっかくこんなに交通網が発達した時代に生まれてきたので、世界中を旅したい!
どうやってそのお金を稼ぐ?
せっかくなら誰かの役に立つ仕事をしたい!(なので転売ヤーは儲かるとしても論外)
マックジョブじゃなくて、自分が新しい価値を生み出す仕事がしたい!
じゃあ、自分が生み出せる新しい価値は何か?
今の現状から、どう変更していったらいいのか?
目標に関するきみの問題は、
世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。
本書より引用
世の中には自分より優秀な人がごまんといるので、その人より先に目標を達成しないとダメ。そして現時点でアイデアは無い。だから目的地が曖昧で、転職なんて怖くて出来ない。
転職をせず、明日から出来ることは何か?
この本にはヒントが書かれていました。
仕事に関してやっているすべてのことをリストアップすること。あらゆることを変えるには、まず<あらゆること>とは何かというリストを作る必要がある
本書より引用
これ、意外といろいろ出てくるので、ぜひやってみて欲しいです。
私の場合は、以下の3つがメインの仕事になります。
- トラブル対応
- 原因特定のための検証
- データ作成
- データ収集
- データ整理
- 解決策の探索
- データ作成
- データ収集
- データ整理
- 対策会議への出席・資料作成
- 日程調整
- 議事録作成
- 報告資料の作成
- 原因特定のための検証
- 顧客対応(既存製品のフォロー)
- 採用前
- サンプルの提案・提出
- 参考資料の提出
- 顧客訪問
- 採用後
- 数量・納期・価格調整のためのデータ収集
- サプライヤーとの打ち合わせ
- 顧客訪問
- 採用前
- 新規企画の提案と推進
- 採用前
- データ収集
- 関連部署との打ち合わせ
- プレゼン資料の作成
- 採用後
- 関連部署との打ち合わせ
- 社内向け申請作業の推進
- 顧客への提案(展示会・訪問)
- 採用前
こうやって書き出してみると、これらの作業を便利にしてくれるツールってたくさんあることがわかります。
私の場合は、「2.顧客対応のサンプルの提案」についてより便利になる簡単なツールを考えて提案しました。その結果、社内のVBAが得意な方と引き合わせていただき、自分の作業効率UPとスキルアップを同時に叶えることができました。
ただ、従来の業務と同時並行での作業がプラスされ、働き方改革で残業できない中、時間を捻出するのは骨が折れました。同僚も「そこまでしなくても、、、今まで回っていたんだから、しなくてもいいんじゃない?」と心配して声をかけてくれつつ、あまり歓迎していない雰囲気があるのも感じました。
私がうまくいったら、上の方から「横展開していこう!」と言われて、同じ作業を自分もする羽目になることを恐れているんでしょう。最初は大変だけど、後から絶対楽になるので、やった方がいいと思うんですけどね。
覚えておいてくれ。
”試すことは簡単だが、変えるのは難しい”ということを。
本書より引用
まさにそういうことだと思います。試す側にならないと、変えられてしまう側になってしまいます。
これって色んなシーンに当てはまりますよね。例えば業界大手が方針を打ち出したら、その下請け企業はそれに従うしかない。試す側と変えられる側です。
しかも、試した方が評価される世の中です。変えられる方も同じように苦労しているのに、割りに合わないですよね。なので、サラリーマンであっても、試す側に回れることを常に探していくべきだと思います。
最後に
いかがだったでしょうか。
このブログではビジネス本の中でも、ただ読んで終わってしまった本ではなく、自分の人生に影響を与えてくれた本を紹介していきます。
本を選ぶときの参考になれば嬉しいです。