2014年に大学院生として就職活動している時、大企業は安定しているイメージがあって、とりあえず大学の先輩が受かった企業に片っ端からエントリーしていました。
結果的に今の会社に就職できてよかったと思っていますが、大企業のメリット、デメリットについて深く考えていなかったなと思います。
なので今回は企業選びで迷っている方向けに、大企業のメリットを5つ紹介します。
もちろん、すべての大企業にこれらのメリットがあるわけではありません。あくまで私の一個人の実体験としてお話しします。
また、1社だけではN数が少な過ぎると思うので厚生労働省が公開しているデータも示しながら解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
メリット1:福利厚生が充実している
福利厚生といっても様々ですが、家賃補助(もしくは社宅)や家族手当、転勤手当などの各種手当は300人〜500人規模の会社に就職した友達と比べても圧倒的によかったです。
厚生労働省の「平成 27 年就労条件総合調査の概況」でも労働者1人あたりの住宅手当の支給額は企業規模が大きいほど高いことがわかっています。
また育休・産休の制度も整っていることが多いです。人数が多いために育休・産休を取得したことのある先輩社員が多いこともメリットと言えます。
前例があるのとないのでは、制度の利用のしやすさが全然ちがいます。
メリット2:有給休暇がとりやすい
働き方改革で年5日間の有給休暇取得が義務化されましたが、その前から取得できていました。
厚生労働省の「平成31年就労条件総合調査」によると有給休暇の取得率は企業規模別で「1000人以上」が58.6%となっています。
また、特別休暇(夏季休暇、病気休暇、リフレッシュ休暇など)も企業規模が大きいほど導入率が高くなっています。
メリット3:研修制度が整っている
OJTをはじめとした実務レベルでの研修制度はもちろん、自己啓発としての学習を支援する制度が整っています。私が勤務する会社では、勤務時間中にTOEIC試験を実施してくれます。
他にもビジネス関連のセミナー、資格習得のための支援も充実していると感じます。何より勤務時間中に実施してくれることが多いのがありがたいです。
さらに業務に直接関係しない学習の費用でも、会社が用意したプログラムの中から選べば、半額の補助を出してくれる場合があります。
例えば、全く英語を使わない部署に配属されていても、英会話教室の費用を出してくれたりします。
この場合は勤務時間外に実施することが多いです。まあ、これは当然ですよね。
メリット4:男女共に共働き希望の結婚相手を探しやすい
大企業勤務の男性でも、共働きしてくれる女性と結婚したいという人は増えています。
しかし女性が共働きを希望していても、勤務先が産休・育休が取りにくい会社の場合は難しいこともあります。
つまり同期の女性はもちろん、同期の女性と同じ大学を卒業したお友達も福利厚生が充実している(産休・育休がとりやすい)企業に入社し、共働きを希望している可能性が高いです。そして大企業は同期の数も多いので、紹介は結構あります。
周りを見ても、社内婚、友人の紹介、大学時代からの知り合いと結婚している、いわゆる同類婚が多いです。
私も会社の人の紹介で旦那さん(別の大企業勤務)と結婚しました。
結婚したあとも、共働きの家庭が多いので子供が熱を出したときに休みやすかったりといった働きやすさもあります。
メリット5:転職しやすい
黒字の大企業でも早期希望退職者を募集する時代ですから、常に転職できるよう自分のスキルを磨く必要があります。
メリット3で紹介したように研修制度が整っているため、スキルを磨きやすい環境にあります。
ただ転職する時にアピールできる、分かりやすいスキルって少ないですよね。
例えば会議をまとめるのが上手い、後輩を指導するのが得意、といったスキルは重要だけれど伝わりにくかったりします。
一方で、誰もが知っている企業名が経歴に記載されていれば、「あの大企業に採用されるほどポテンシャルをもっている人」と認識してもらえます。
最後に
いかがだったでしょうか?
就活中は大学の教授や、キャリアセンターの方に「大手ばかりじゃなくて、小さくても自分に合う会社を見つけてエントリーしなきゃだめよ。」とさんざん言われました。
その通りですし、規模は小さくても魅力的な企業はあります。
でも一方で、大企業で働くメリットもたくさんあります。
就活生の方・転職を考えていらっしゃる方の参考になれば嬉しいです。