派遣さんと一緒に仕事していると、短期間で入れ替わるから関係を一から築くのが大変だったり、立場が違うことを前提とした気遣いが必要な場面がありますよね。
お世話になっている派遣さんと気持ちよくお仕事するためには、正社員の部下と接する時とは違うコツが必要です。
今回は新入社員時代から試行錯誤を経てたどり着いた、派遣さんに接する時のコツを5つご紹介します。
派遣さんに接する時のコツ5選
- 仕事の進捗報告の頻度を最適化する
- 派遣さんが利用できる制度は昼休みを使ってでも調べて教える
- 仕事に懸命に取組んでいる仲間だと思ってもらう
- ボーナスや人事制度の話は派遣さんの前では絶対にしない
- 正社員採用の悩み相談は管理職へ丸投げ
仕事の進捗報告の頻度を最適化する
そんなの当たり前じゃん、と思ったそこのあなた、本当に全部の仕事(雑務、やり方も含めて)を把握出来ていて、適正な頻度で報告してもらっていますか?派遣さんがしてくれた仕事がどんな役に立ったかフィードバックしていますか?
新人時代、私は自分が知りたいタイミングで進捗を確認していました。顧客とのやり取りや社内の打ち合わせが多くデスクにいる事が少ない私にとって、毎日進捗を確認するのは大変すぎるので、2〜3日に1度くらいが適正な頻度だと思っていたんです。(周りを見ても、2〜3日に1度くらいの人が多かったです。)
でもその結果、報連相不足によるミスであったり、メールではうまくやり方が伝わっていなくて、期待するものとは違う成果物を渡されるといった事が起こりました。こういった出来事は、派遣さんのモチベーションをすごく下げてしまいます。
人間同士なので、ある程度は仕方が無い部分もあるのですが、早く気づけばリカバリーもすぐできます。進捗確認のベストな頻度は状況によるので、派遣さんとも話し合ってベストな頻度を考えてみて下さい。
派遣さんが利用できる制度は昼休みを使ってでも調べて教える
私の勤務する会社、私の友達が勤務する会社を見ていて思いますが、有給取得推進日のような有給を取りやすいタイミングや、派遣さんも利用できる研修制度の情報をこまめに派遣さんに教えてあげる会社って少ないですよね。
私が勤務している会社は掲示板に有給休暇取得推進日と研修に関する案内を載せてくれていますが、特に研修は派遣さんも参加できるかどうかまで書かれていない場合があります。問い合わせると派遣さんが参加できる研修もあったりするので、上司に参加してもらってもいいか確認して教えてあげるとめちゃくちゃ感謝されます。
単に研修が仕事に役立ちそうだから、というよりは派遣さんに「あなたのスキルアップを考えているんだよ。仲間だと思っているよ。」というメッセージを伝えるためです。
人間は、自分の仲間、味方だと思っている人の仕事は真剣に取り組むものです。騙されたと思って一度やってみて下さい。
仕事に懸命に取組んでいる仲間だと思ってもらう
これが一番重要。
派遣さんに「私達派遣に仕事を押し付けられるんだから、正社員は楽だな」と思われたら終わりです。
あなたは困っている人の仕事を手伝って、その人に「ありがとう」と言われたら、手伝ってよかったと思いますよね。そしてその人に感謝してもらえたら、仕事を一緒にする仲間としてすごく親近感がわくはずです。
私は忙しい部署にいるので、懸命に仕事しているのは全員です。そして「□□さんに手伝ってもらったおかげで仕事終りましたー!もう終わらないかと思った。本当にありがとうございました。」と自分の言葉でお礼を言うように心がけています。
ボーナスや人事制度の話は派遣さんの前では絶対にしない
派遣さんの前で話さないように気を付けるのは当たり前ですが、正社員同士で話しているところを派遣さんに聞かれていることは実は多いです。「またボーナスで何買う?」も同じです。金額が推測できてしまいます。
人事制度の話、特に昇格や新卒採用の話も同じです。「この会社に就活の時落とされたのですが、まさか派遣として勤務するとは思いませんでした。」という派遣さんに、私は2人会った事があります。
ボーナスや人事制度の話には、あなたの想像の100倍、派遣さんは疎外感を感じます。せっかく仲間意識を持ってもらっているのに、このミスで全部台無しになります。気をつけて下さい。
正社員採用の悩み相談は管理職へ丸投げ
ここまでの話でガッツリ仲間意識を持ってもらえると、「正社員にどうやったらなれるか?」という相談はまず確実にきます。
一般職の私は「管理職の○○さんに相談してください」で話を終わらせます。管理職へ丸投げです。ちゃんと相談のったほうが信頼されて仲間意識が強くなるんじゃないの?と思ったそこのあなた、甘いです。
万が一採用に至らなかった時、「言う通りにしたのに駄目だったじゃないか。」と逆恨みされる可能性があります。(先輩がそうでした。)
でも丸投げしておけば、「○○さんも本当は採用したいはずなんですけど、そうすると誰か異動させなきゃいけないから、難しかったんだと思います。」と言うことができます。
ここまでの話で、仲間意識をもってもらうことが重要だと繰り返してきました。でも採用の相談って、社員側と派遣さん側に分けてしまう行為だと思うんです。
自分と派遣さんの関係性に一貫性を持たせるためにも、相談は丸投げしちゃいましょう!
最後に
いかがだったでしょうか?
派遣さんがいないと仕事が回らない職場って結構多いですよね。
だからこそ、派遣さんと良い関係を築くスキルってこれからも絶対必要です。
今回紹介した5つのコツを意識したら、派遣さんはあなたの強力な味方になってくれますよ。