金曜日なのに月曜提出の資料作成が終わっておらず、家に持ち帰る。
土曜日はやる気が出ず、日曜日の夕方から慌てて手を付けて、時間が足りずに中途半端な仕上がりの資料を提出する。
私の入社3年目はこんな感じでした。
そもそも「なんで家で仕事しなきゃいけないんだ」という不満があるので、全然やる気にならないんですよね。
じゃあどうすればいいのか?
この本が参考になると思います。
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どのビジネス本にも言えることですが、自分の仕事に落とし込むことが大事です。
このブログでは、大企業勤務6年目のサラリーマンいまきわが参考にしている本の内容を紹介しつつ、どうやって仕事に取り入れているかについて紹介していきます。
トレードオフを受け入れる
トレードオフから目をそむけても、トレードオフから逃れることはできない本書より引用
仕事する上で、やった方がいいことって限りがないですよね。
どれも重要で優先順位なんてつけられない場合もあると思います。
そうやって仕事が増えていって、終業時間中に全部終わらず、気が休まらない休日を過ごして調子を崩すという悪循環に陥ってしまいます。
サラリーマン生活の中で、やらなきゃいけない(と上が言っているけれど会社の利益に直結しない)雑用をいくつも引き受け続ける”便利屋さん”になり、最後は別の部署に飛ばされていく先輩を何人も見てきました。
雑用はある程度断って、本質的な仕事で成果を出していかないと、いいように使われて最後は飛ばされます。
でも上司の指示を断るのは勇気がいりますよね。
上司からの評価はもちろん、自分が断ると他の誰かがやることになりますから、同僚からの視線も気になります。
自分の仕事と上司・同僚からの評判、どっちも取ろうとしたら仕事が持ち帰りになってプライベートが犠牲になりますから、やはりトレードオフからは逃れられません。
つまり、選択肢は3つ。
①”便利屋さん”になる時間を減らして自分の仕事に集中して成果を上げる
②”便利屋さん”を続けつつ、自分の仕事はそこそこの出来で満足し、いつか別の部署に飛ばされる(リストラもありうる)
③プライベートの時間を削る
はい、①一択ですね。
ここで課題が発生します。仕事は上司、同僚と一緒にするわけですから、①のスタンスをある程度受け入れてもらう必要があります。
誰だって雑用はしたくないですから。では、どうやって受け入れてもらうのかについて考えていきましょう。
上司・同僚にトレードオフを意識してもらう
あまりの忙しさに、重要度も考えずに次々に降ってくる仕事を振り分けるだけの上司はいませんか?
そんな上司は、部下の一人一人の仕事量を正確に把握できていないので、各々の仕事量ではなく雑用を引き受けてくれそうな部下に頼みがちです。
もしあなたが”雑用を引き受けてくれそうな部下”になってしまっているのだとしたら、今すぐ改善すべきです。
改善するにはどうしたらいいいか?
まず私たち自身が自分の仕事量と重要度を正確に見積もり、いつでも上司に説明できるレベルまで整理しておく必要があります。
そして重要度が高い仕事が何かを意識していれば、頼まれた時にこんな返しができます。
「顧客提出用のデータ取得と、別の顧客向けの提案資料作成期限が明日までです。この2つが終わればすぐに来週の会議に向けた資料を作成したいと思っていました。課長がおっしゃる仕事は丸1日かかるので、私が今週中に取り組むことは難しいです。」
状況を説明することによって、上司も別の人に頼む時「〇〇さんは資料作成で今週は忙しそうだから、やってくれない?」と事情を説明してくれたりするので、「そんなに忙しいなら、仕方ないか。」と思ってもらえる可能性が高まります。
単にノーと言うのが難しければ、上司にトレードオフを意識させよう。「はい、ではこの仕事を優先でやります。今抱えている仕事のうち、どれを後回しにしましょうか?」本書より引用
仕事だけでなく、悔いのない人生を送る上で重要なエッセンシャル思考
ここまで読んでいただいた方の中には、「仕事断れるなら苦労しないよ。」「仕事なんてみんなサービス残業してでもやってるんだから、自分だけ断れない」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その人生に心から納得していらっしゃるのであれば、本当に素晴らしいことですので、何も変える必要がありません。
好きな仕事だから、長時間労働も雑用も気にならないと言う方ももちろんいらっしゃると思います。
でも、もし今の状況を変えたいと思っているのに「人生そんなものだから」「仕事ってどれもそんなものだから」と諦めて、死んだ魚のような目で毎日過ごすくらいなら、転職先を探したり副業したりなんらかのアクションを起こすべきです。
もしくは、今の会社のメンバーにエッセンシャル思考を広めて一緒に変わっていくと言う選択肢もあると思います。
「転職するほどじゃないけれど、今の会社のままでいいか不安」という方は、一度立ち止まって自分はどんな生き方をしたいのか、重要なことは何なのか考える時間を作ることをおすすめします。
自分にとって優先順位が高いものが何かがわかって初めて、どんな仕事がしたいかがわかってくるはずです。
選ぶ能力は誰にも奪えない。ただ、本人が手放してしまうだけだ。
本書より引用
最後に
この本で印象に残った話を紹介させてください。
3歳で亡くなった娘さんの思い出の動画を作るために、家族旅行のビデオを見返したお父さんの話です。
そのビデオには景色や食べ物、建物の映像ばかりで娘さんの顔のアップは数えるほどしかなかったそうです。
今この瞬間に何が一番大事なのか考えないで生きていかないと、きっといつか後悔します。
日々の生活だけでも大変ですが、少しずつでも一緒に取り組んでいきましょう。