【実体験】フレックスタイム制のメリット5つ

  • 2020年9月21日
  • 2021年1月9日
  • 会社員
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フレックスタイム制って聞くけど、どんないいことがあるの?結局みんな同じ時間に出社しているんじゃないの?
いまきわ
5年間フレックスタイム制を導入している企業に勤めた私が回答します。

私は新卒からフレックスタイム制を導入している会社に勤めています。

フレックスタイム制のおかげで効率的に仕事ができ、平日でもブログを書いたりプログラミングの勉強が出来るようになりました。労働者側にも企業側にもメリットがある制度だと実感しています。

ここでは就活生や転職を考えて企業選びをしている方向けに、フレックスタイム制はどんなメリットがあるかお伝えしていきたいと思います。

この記事の内容

  • フレックスタイム制とは?
  • フレックスタイム制を導入している企業はどれくらいあるか?
  • メリット1:混んでいない時間に出勤できる
  • メリット2:平日に病院に行ける
  • メリット3:急な用事ができた時に有給や欠勤扱いになりにくい
  • メリット4:無駄に残業しなくて済む
  • メリット5:職場の雰囲気が良くなる

では早速見ていきましょう。

フレックスタイム制とは?

簡単に言うと、毎日の労働時間の開始時間と終了時間を労働者が決めることができ、月のトータル労働時間で管理する制度になります。

例えば所定労働時間が1日8時間だったとして、月曜日は8時出社20時退社(労働時間11時間)、火曜日は11時出社17時退社(労働時間5時間)でも、平均したら労働時間は8時間/日だからOK、という働き方ができます。

また会社によってはコアタイム(出社していることが必須な時間帯)があります。例えば昼礼があるので13時から14時はコアタイム、といった感じです。

フレックスタイム制を導入している企業はどれくらいあるか?

厚生労働省の「平成 30 年就労条件総合調査の概況」によると、フレックスタイム制を導入している企業は全体の5.6%です。めちゃくちゃ少ないですよね。

そして企業の規模が大きいほど導入率が高くなっています

これには理由があり、例えばメーカーでも人事部や経理部の社員だけテレワークを導入し、3交代制の製造部は導入しない、といったことが起こるので、様々な職種の社員がいる大企業が導入率が高くなるようです。

これは仕方がないことなので、もしあなたが「絶対にフレックスタイム制で働きたい」と言う場合は、企業規模だけではなく、職種も見直してみてください。

そもそのフレックスタイム制は、エンジニア職、研究職、事務職など、個人での業務が多い仕事と相性がいいです。

逆に、お客様を常に相手にしている職種や、他の部署との連携が重要な職種では適用されない可能性が高いです。例えばスーパーの店員さんが「今日は100人分レジ打ちしたから帰ります。」と言うと「おいちょっと待て。」となりますよね。

一方、事務職の方が「〇〇の案件が予定通り終わりました。他の案件は納期に余裕があるので、明日から手をつけます。お疲れ様でした。」と昼の14時に帰っても問題ないわけです。

メリット1:混んでいない時間に出勤できる

私は大阪市在住なので出勤時間を1時間ずらすだけで、かーなーり電車が空いています。行きも帰りも、座れることがあるくらいです。

そして混んでいない時間に出勤できるということは、平日の会社帰りのお買い物も空いている時間にできるので、メリットしかありません。

車で通勤されている方は道路が空いているので、通勤時間が短縮されます。

まさにいいことだらけ。

メリット2:平日に病院に行ける

平日に病院に行きたくても定時後は診療時間が終わっているため、有給を使うか、土曜日に行くしかないという方は結構多いのではないでしょうか。

しかし土曜日は午前中しか受け付けていない病院が多いので、朝ゆっくり寝ていられないのが辛過ぎます。(科によっては土曜だけ休診だったり、、、)

そして頑張って起きて受け付けしても、そこからの待ち時間がめちゃくちゃ長い!診察前に1時間以上待たされ、診察後にも待たされ、薬局で待たされる時間も合わせたら2時間なんて余裕で超えることもしばしば。

ネット予約できる病院もありますが、土曜日は特に枠が限られていて予約できない。そして予約していても、時間通り診療してくれることってほぼ無いですよね。それぞれ症状が違い、1人○分って決められないので、仕方ないとは思いますが、待ち時間が長いのはすっごく疲れます。

でも、フレックスタイムで早く帰ることができれば、会社帰りに病院に寄れるので、土曜日に比べれば待ち時間が少なく済みます。

そして平日に病院に行っておけば土曜日を丸一日好きに使えます。勉強したり遊びに行ったり、のんびり家事をしてもいいですよね。

病院であれば有給を使いやすいので、もちろん有給でもいいのですが、選択肢があるのは嬉しいです。

メリット3:急な用事ができた時に有給や欠勤扱いになりにくい

例えば急にお子さんが熱を出して迎えに行かなきゃいけない時、前述のコアタイムと労働時間さえクリアしていれば有給を使わずに済みます。

そしてお子さんが元気な時に、旦那さんにお迎えを任せて残業すれば2~3時間なんてすぐ取り返せます。

もちろん半休をとってもいいのですが、例えばそれが午後3時だと、きっちり半日休めていないので、もったいないですよね。「有給使い切れないからいいや」という場合もあるかと思いますが、選択肢が増えるので間違いなくメリットになります。

旦那さんが幼稚園の送り迎えの朝を担当してくれているので、お迎えだけ気にすればいいから、朝早く出勤することで時短勤務せずに働いているという同僚もいます。

女性の働きやすさを力強く応援してくれる制度です。

メリット4:無駄に残業しなくて済む

仕事が予想以上に捗ってその日の仕事が2時間も定時より早く終わった日、もう帰りたくありませんか?

フレックスタイム制であれば、コアタイムさえ満たしていればすぐ帰れます。他の仕事を進めてもいいのですが、「次の仕事は□□さんに頼んでいるあの資料があった方がいい。でも明日以降しかもらえない。」みたいな仕事は明日に回してさくっと帰った方がいいですよね。

これからはいかにアウトプット出来たかで評価される時代に移行していくはずなので、生産性は常に意識しておきたい。そう考えるとフレックスタイム制の方が、これからの時代に合っていると思います。

メリット5:職場の雰囲気が良くなる

お子さんがいらっしゃる方の時短勤務や急な欠勤、お子さんがいなくてもご病気になられて一時休養されている方がいると、その方の仕事の穴を埋めることが必要になってきます。

でも実際、他人の仕事の穴を埋めてもお給料も評価もそんなに上らないですよね(あっても残業代くらい)。

しかも、子供がいるかどうか、病気や怪我をするかどうかって、実際お互い様なんかじゃない、と思いませんか。子供がいらっしゃらない方だっているし、定年まで健康で病欠0という方もいます。

なので自分だけ損している、不公平だって思ってしまう方がいても仕方ないのかなって私は思います。

でもフレックスタイム制のように誰でも利用できる便利な制度があると「でも先月フレックスで早く帰った日、〇〇さんがフォローしてくれたよね」とか、「まあ、自分もいつでも早く帰れるし。あ、来週の金曜は16時に退社して、空いている新幹線で旅行に行こう。」というように考えられるようになります。

それこそ本当のお互い様だと思うんです。日本は子供連れに優しくない、弱者に厳しいといいますが、私はシステムが悪いだけでちゃんとシステムを整えれば気持ちよく回っていくと考えています。

最後に

きちんと会社側も労働者側もきっちり労働時間を管理出来るのであれば、フレックスタイム制のデメリットって無いんじゃないかと思います。

私は今からフレックスタイム制が導入されていない企業で働ける気がしません。皆さんも、自分のやりたい仕事がフレックスタイム制に向いているという方は、ぜひフレックスタイム制も仕事選びの重要なファクターの一つとして考えてみてください。

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